【山本良吉】 | ||
教育者。第四高等中学校時代に知り合い、西田にとって生涯の友となりました。 西田にとってもっとも親しかった友人の1人であり、哲学から日常生活にいたるまでさまざまなことを話し合ったといいます。西田から山本にあてた手紙は220通以上残っています。 晩年(昭和15年)には、西田と山本の対談が「創造について」と題しNHKで録音されました。その内容は戦時下の日本においては過激と判断され、世に出たのは西田がなくなった後、戦後十余年後のことでした。この対談は石川県西田幾多郎記念哲学館において聞くことができます(実際に西田と山本が話している音声を聞くことができます)。 山本は西田より先に亡くなっていますが、その当時友人に宛てた書簡にしきりに山本の死を悼む内容が見られます。 また、山本の死に際して次の2首の短歌を贈っています。 君ありと思へば心安かりき相見ることの稀なりし日も 君去りて誰と語らむかずかずの思まつはるこの頃の世や |
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