近日開催の講演会・講座・各種イベント

第79回寸心忌 記念講演会
 
6月7日は西田幾多郎の命日です。居士号「寸心」より命日を寸心忌とし、例年記念講演会を行っています。お気軽にご参加ください。

「哲学の動機は深い人生の悲哀でなければならない」

講師:氣多 雅子 氏(京都大学名誉教授)
日時:6月10日(土)13:30~
会場:西田幾多郎記念哲学館 哲学ホール
※入場無料・申込不要

企画展『善の研究』ができるまで

会期:3月28日(火)~9月24日(日)

2022年4月、長年日本哲学の研究者の間で「幻の本」と呼ばれていた『西田氏実在論及倫理学』の所在が、哲学館の調査により金沢大学付属図書館の蔵書で確認されました。この資料は、旧制第四高等学校(金沢大学の前身校の一つ)で幾多郎の講義を受講した学生が試験のために印刷した講義草稿『実在論』と『倫理学』を合本して印刷したもので、その後出版される『善の研究』の「第二編 実在」、「第三編 善」のもととなる資料です。
日本で最初の哲学書とも称され、現在に至るまで世界各国で読み継がれてきた幾多郎最初の著作『善の研究』。その成立過程を辿ります。

金沢大学附属図書館のWebサイトにて、『西田氏実在論及倫理学』の全文を閲覧することができます。

詳細はこちら↓
https://library.kanazawa-u.ac.jp/?page_id=40000

新展示
西田幾多郎旧宅(京都・田中上柳町の借家)書斎床の間 
 
 2023年3月28日(火)~公開!

京都・田中上柳町の借家
西田幾多郎が京都大学赴任後に住んだ、2つ目の借家。大正元(1912)年幾多郎42歳~大正11(1922)年幾多郎52歳までの10年間を過ごした。この間、幾多郎は京都大学で教授に昇任し、『自覚に於ける直観と反省』を出版するなど、より一層独自の思想を深め名声を高めた。一方で家庭的な不幸が相次ぎ、妻・寿美は脳溢血で倒れ寝たきりに、長男・謙は病気で急逝し、幼い娘たちは病気を繰り返した。次男・外彦が「父〔幾多郎〕にとっても私にも最も思い出の多い家」と回想する、重要な場所である。
平成28(2016)年まで京都に現存していたが、解体時に保存されていた部材を使って、西田哲学館展示室内に床の間部分が復元される。

場所:哲学館 展示室2階エレベーターホール

■公開記念講演会
「西田幾多郎旧宅「床の間」復元 もう一つの骨清窟をめぐって」

展示監修をされた福井工業大学・市川秀和教授は、西田幾多郎の住まいについて長年調査・研究を続けてこられました。この旧宅解体から復元まで、また西田家の暮らしについて、詳しくお話いただきます。(要申込)

講師:市川秀和 氏(福井工業大学教授)
日時:4月22日(土)13:30~14:30    〔ホール・無料〕
※見学会(希望者のみ)14:40~15:00 〔市川教授の解説付き・要観覧料〕


 2023年度寸心読書会
『西田幾多郎講演集』を読む―「実在の根柢としての人格概念」―
 
1947年から続いている、一般の人を対象とした読書会です。
西田幾多郎の講義や講演を収録した講演集を読み進めます。
初めて読む方も、一人ではなかなか読むことができないという方も、お気軽にご参加ください。
講師:山本 英輔 氏(金沢大学教授)
定員:50名 ※要申込、先着順(年間受講できる方)
参加費:無料
テキスト:『西田幾多郎講演集』(岩波文庫)
     (テキストをご持参ください。哲学館でも購入できます。)
時間:13:30~15:00
期日 期日 「実在の根柢としての人格概念」とは
『西田幾多郎講演集』(岩波文庫)に収録されているテキストの一つで、西田が定年退官後の1932年、信州の教員らを対象に行った3日間の講演会の記録です。この講演の中で西田は、私たちの実在の世界は人格的なものだと語り、時間とは何か、自己とは何か、と問いながら考えています。
第1回 4月15(土) 第6回 11月18日(土) 
第2回 5月20日(土) 第7回 12月16日(土) 
第3回 6月17日(土) 第8回 1月20日(土)
第4回 7月15日(土) 第9回 2月17日(土)
第5回 10月21日(土) 第10回 3月16日(土)

【2023年度 西田幾多郎哲学講座】年10回
 
1990年から続く一般対象の哲学入門講座です。様々な角度から哲学・宗教・芸術・倫理などについて学びます。1回から受講できますので、気軽にご参加ください。


受講料:1回:500円、年間:2,000
4回以上参加予定の方は、年間受講がお得です。
※各回受講から年間受講への変更はできませんので、ご注意ください。
※講座が中止になった場合、年間受講料の返金はいたしかねますのでご了承ください。
受講をご希望の方は、住所・氏名(フリガナ)・電話番号を、電話・FAXE-mailなどにて、お申し込みください。

各回受講:申し込み不要です。直接会場へお越しください。

年間受講:申し込みは随時受け付けております。

5月27日(土)
午後1時30分
『善の研究』成立と悲哀の体験  浅見 洋 氏
石川県西田幾多郎
記念哲学館館長
6月24日(土)
午後1時30分
デカルトによる〈修練〉の哲学①
-方法の精神を涵養する-  
津崎 良典 氏 
筑波大学准教授
6月25日(日)
午前10時
デカルトによる〈修練〉の哲学②
-高邁の精神を享受する-
9月2日(土)
午後1時30分
務台理作と三木清-田舎者の面目 宮島 光志 氏
富山大学教授
11月11日(土)
午後1時30分
西田を語るのか、西田に成るのか
-ことばに写すのか、そのものを生きるのか-
中村 直行 氏
金沢学院大学准教授
12月2日(土)
午後1時30分
人生をどう切り開くか-自由- 山口 尚 氏
哲学者 
12月3日(日)
午前10時
人生の壁とどう向きあうか-運命-
1月27日(土)
午後1時30分
漂泊の詩人画家・夢二 太田 昌子 氏
金沢湯涌夢二館館長
3月2日(土)
午後1時30分
賭博の哲学 檜垣 立哉 氏
専修大学教授
大阪大学名誉教授
3月3日(日)
午前10時
食べることの哲学

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