重要なお知らせです。


2023年2月21日付

工事のお知らせ

 館内「展示室」2階で新設展示の工事を行っております。
 工事作業の状況により大きな音が響く場合がございます。
 ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

近日開催の講演会・講座・各種イベント


開館20周年記念特別展「漱石と幾多郎―ふたりを慕う人々」

会期:9月28日(水)~2023年3月26日(日)

文豪・夏目漱石と哲学者・西田幾多郎。漱石が三歳年長で、ともに帝国大学文科大学で同時期に学んでいます。ただし、幾多郎は高等学校を中退したため哲学科の「選科生」で、漱石は英文科の本科生でした。同じドイツ語の授業を受けるなどしていたものの、当時の彼らに交流のあとはみえません。その後もふたりに表立った行き来はありませんが、不思議なほど、ふたりを慕う人物には重なるものがあります。
漱石と幾多郎の人間的魅力に惹かれ、ふたりと交流した、共通する人々を紹介します。

※岩波書店所蔵の絵はがき4点(内田雄太郎、津田青楓、藤岡作太郎、松本文三郎より夏目漱石宛)
 の展示は11月27日まで、その後はパネル展示となります。
企画展『善の研究』ができるまで

会期:3月28日(火)~9月24日(日)

2022年4月、長年日本哲学の研究者の間で「幻の本」と呼ばれていた『西田氏実在論及倫理学』の所在が、哲学館の調査により金沢大学付属図書館の蔵書で確認されました。この資料は、旧制第四高等学校(金沢大学の前身校の一つ)で幾多郎の講義を受講した学生が試験のために印刷した講義草稿『実在論』と『倫理学』を合本して印刷したもので、その後出版される『善の研究』の「第二編 実在」、「第三編 善」のもととなる資料です。
日本で最初の哲学書とも称され、現在に至るまで世界各国で読み継がれてきた幾多郎最初の著作『善の研究』。その成立過程を辿ります。

新展示
西田幾多郎旧宅(京都・田中上柳町の借家)書斎床の間 
 
 2023年3月28日(火)~公開!

京都・田中上柳町の借家
西田幾多郎が京都大学赴任後に住んだ、2つ目の借家。大正元(1912)年幾多郎42歳~大正11(1922)年幾多郎52歳までの10年間を過ごした。この間、幾多郎は京都大学で教授に昇任し、『自覚に於ける直観と反省』を出版するなど、より一層独自の思想を深め名声を高めた。一方で家庭的な不幸が相次ぎ、妻・寿美は脳溢血で倒れ寝たきりに、長男・謙は病気で急逝し、幼い娘たちは病気を繰り返した。次男・外彦が「父〔幾多郎〕にとっても私にも最も思い出の多い家」と回想する、重要な場所である。
平成28(2016)年まで京都に現存していたが、解体時に保存されていた部材を使って、西田哲学館展示室内に床の間部分が復元される。

場所:哲学館 展示室2階エレベーターホール

■公開記念講演会
「西田幾多郎旧宅「床の間」復元 もう一つの骨清窟をめぐって」

展示監修をされた福井工業大学・市川秀和教授は、西田幾多郎の住まいについて長年調査・研究を続けてこられました。この旧宅解体から復元まで、また西田家の暮らしについて、詳しくお話いただきます。(要申込)

講師:市川秀和 氏(福井工業大学教授)
日時:4月22日(土)13:30~14:30    〔ホール・無料〕
※見学会(希望者のみ)14:40~15:00 〔市川教授の解説付き・要観覧料〕


 2023年度寸心読書会
『西田幾多郎講演集』を読む―「実在の根柢としての人格概念」―
 
 1947年から続いている、一般の人を対象とした読書会です。
 西田幾多郎の講義や講演を収録した講演集を読み進めます。
 初めて読む方も、一人ではなかなか読むことができないという方も、お気軽にご参加ください。
講師:山本 英輔 氏(金沢大学教授)
定員:50名 ※要申込、先着順(年間受講できる方)
参加費:無料
テキスト:『西田幾多郎講演集』(岩波文庫)
     (テキストをご持参ください。哲学館でも購入できます。)
時間:13:30~15:00
期日 期日 「実在の根柢としての人格概念」とは
『西田幾多郎講演集』(岩波文庫)に収録されているテキストの一つで、西田が定年退官後の1932年、信州の教員らを対象に行った3日間の講演会の記録です。この講演の中で西田は、私たちの実在の世界は人格的なものだと語り、時間とは何か、自己とは何か、と問いながら考えています。
第1回 4月15(土) 第6回 11月18日(土) 
第2回 5月20日(土) 第7回 12月16日(土) 
第3回 6月17日(土) 第8回 1月20日(土)
第4回 7月15日(土) 第9回 2月17日(土)
第5回 10月21日(土) 第10回 3月16日(土)

 【2022年度 西田幾多郎哲学講座】年10回
 
 

1990年から続く一般対象の哲学入門講座です。様々な角度から哲学・宗教・芸術・倫理などについて学びます。1回から受講できますので、気軽にご参加ください。

 
受講料 1回:500円、年間:2,000

4回以上参加予定の方は、年間受講がお得です。

※各回受講から年間受講への変更はできませんので、ご注意ください。

※講座が中止になった場合、年間受講料の返金はいたしかねますのでご了承ください。

受講をご希望の方は、住所・氏名(フリガナ)・電話番号を、葉書・電話・FAXE-mailなどにて、お申し込みください。

各回受講:各講座の1ヶ月前から受付を開始します。

年間受講:申し込みは随時受け付けております。

5月21日(土)
13:30~15:30  
哲学館と西田哲学の20年
 -人間像と思索の変遷を辿る- 
浅見 洋 氏
石川県西田幾多郎
記念哲学館館長
7月2日(土)
開催決定
13:30~15:30
神秘主義思想家ヤ-コプ・ベーメの生涯とその時代   岡村 康夫 氏 
山口学芸大学教授
山口大学名誉教授

7月3日(日)
開催決定
10:00~12:00
ヤーコプ・ベーメの思想 -無底と戯れ-
10月15日(土)
13:30~15:30
井筒哲学入門① 
禅思想の「二重の見」:三段階モデル
西平 直 氏
上智大学グリーフケア
研究所副所長(大阪)
京都大学名誉教授
 
10月16日(日)
10:00~12:00
井筒哲学入門② 
華厳思想の「二重の見」:理事無礙(りじむげ)事事無礙(じじむげ)
11月12日(土)
13:30~15:30
責任と非難の倫理学
人と人との関係を/から考える
佐々木 拓 氏
金沢大学准教授
12月3日(土)
13:30~15:30
夏目漱石
《だらしない自然》のリアリズム
伊藤 徹 氏
京都工芸繊維大学教授
 
12月4日(日)
10:00~12:00
是枝裕和 傷ついた家族たち
3月11日(土)
13:30~15:30
哲学とは何か? 中村 昇 氏
中央大学教授
 
 
3月12日(日)
10:00~12:00
言語とは何か?

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