施設

この建物を設計したのは安藤忠雄さんです。

この建物のテーマは「考えること」だと安藤さんはおっしゃっています。哲学という学問にとってもっとも大切なこと、それは「考えること」です。建物の中は複雑で、まるで迷路のように入り組んでいます。建物を歩く中で、迷いながら自ら「考えながら」次に進む道を選び出すのです。また、館内には考えるにふさわしいスペースが随所に設けられています。右の写真は瞑想の空間「ホワイエ」です。すり鉢上に吹き抜けが広がり、天窓からは陽の光が射し込みます。神秘的な空間で思索にふけることができます。「建物を見る」これも哲学館の楽しみ方のひとつになります。

語り合う

哲学という学問は、対話の中で深めていく学問です。これは人との対話であり、また自分自身との対話です。

自然と触れ合う

人と出会うことにより、新たな思索へと踏み込み、時には自分自身と向き合うことにより思索を深めていくのです。哲学館にはそんな対話のための場所が多くあります。

安藤さんは、その土地の特色を生かし、自然と調和した建築をすると言われています。

哲学館の外部は丘陵地を活かした階段状のアプローチになっています。一段のぼるごとに風がさわやかに頬をつたい、眼下には杜、彼方には街の眺望がひらけてきて訪れる人の心を和ませます。

施設のご案内

哲学館には、ホール(303席)、研修室(35名程度)、展望ラウンジ、ホワイエがあります。

これらの施設では哲学館主催の講演会、講座、コンサート等のイベントが開催されています。また、これらの施設は、一般にも貸し出しており、自由に使っていただくことができます。

ホワイエなど館内の空間は、ギャラリーとして使用していただくことも可能です。

貸館はこちら

ホワイエ

傾いた曲線のコンクリートが大きなガラスの天窓へと広がりながら向かっていく、すり鉢上の円形空間です。「空の庭」とは対照的に、円に切られた青空が見える瞑想の空間です。

展望ラウンジ

白砂青松の日本海、雄大な河北潟、眼前にそびえる宝達山、彼方には霊峰・白山連峰をパノラマで展望できます。ことに松林を借景に日本海に沈む夕日の美しさは必見です。

研修室

会議室タイプの研修室です。35名程度でご使用になれます。この部屋は一般にも貸し出しており、自由に使っていただくことができます。

哲学ホール

講演会・コンサート・映画上映など多目的にご使用いただけるホールです。この部屋は一般にも貸し出しており、自由に使っていただくことができます。

喫茶テオリア

哲学館を回った後、思索にふけったり、友と語り合うことができます。
○営業時間/10:00~17:00 (16:30 L.O.)
○定休日/月曜日(哲学館に準ずる。)

西田幾多郎書斎「骨清窟」

西田幾多郎の京都の自宅の一部を移築したものです。西田はこの書斎に室町時代の禅僧寂室の詩に基づき「骨清窟」と名付けました。詳細
(国の登録有形文化財)

図書室

西田幾多郎に関する図書を中心に、哲学の図書を入門書から専門書まで幅広く収集しています。

哲学館の蔵書を検索

下記リンクより、かほく市立中央図書館の図書検索ページが開きます。哲学館の図書を検索するときは、左のメニューから「蔵書検索・予約」を選択し、検索対象館の欄で「西田」のみチェックを入れてください。
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